全国に少年野球チームが乱立していた昭和40年代から50年代には、少年野球チームへの参加を小学校5年生や6年生といった高学年だけに限ったチームも多くありました。
最近では、小学校の低学年の子供たちの参加を認める少年野球チームが増えていますが、高学年の子供達と同じ練習メニューでの教え方は、難ありと考えられます。
少年野球を始めて間もない子供には、野球の基礎となる技術的なことやプレーの数々を反復練習しなければなりません。
集中力が長く続かず、飽きっぽいの低学年の子供たちへの効果的な教え方を紹介します。
少年野球を始めた低学年への教え方のポイントは?
少年野球を始めた低学年の子供たちは、高学年の子供達よりも集中力が続かず、複数の修正点を指導しても理解できません。
投げる、捕る、打つ、走るといった野球に必要な基礎を反復練習させ、その後の応用練習や実戦などでの活躍を期待するあまり、低学年の子供たちに一度にまとめて修正点を指摘して指導する教え方は、逆効果となりかねません。
低学年の子供たちへの教え方のポイントは、ひとつ褒めて、「ここを直せばもっと良くなるよ」といった表現で修正すべき箇所をひとつずつ直して反復練習につなげることです。
そのためには、指導にあたる監督やコーチが、参加している低学年の子供たちの一人ひとりの運動能力や体力、性格などをしっかり観察したうえで、教え方を工夫することが重要です。
少年野球をする低学年の子供たちに効果的な練習方法は?
少年野球の練習メニューには、ウォーミングアップ、キャッチボール、バント練習、シートノック、バッティング練習、ベースランニングなどが挙げられます。
野球に必要な基礎ができていない低学年の子供たちには、実戦練習が可能な高学年とは違う練習メニューを準備し、時には高学年の子供達との合同練習も効果的です。
まず、準備運動や短距離のダッシュなどを、鬼ごっこやドロ警などの遊びでグランドを走り回ることに代えても、ウォーミングアップとできます。
通常のキャッチボールをして肩がほぐれたら、低学年の子供たち同士での遠投を競わせると、競争心を煽りながら、正しい投げ方の教え方のキッカケとできます。
遠投競争と同様に、フリーバッティング練習では、打球の飛距離を競わせることも有効で、より飛ばすための打ち方知りたいと思っている子供達を指導するチャンスにもなります。
つまり、低学年の子供たちの教え方には、練習メニューに競争心をあおるようなゲーム性を取り入れることが効果的です。
少年野球を始めた低学年の子供には、野球の面白さを教える!
少年野球を始めた低学年の子供たちを指導する監督やコーチは、参加している子ども一人ひとりの運動能力や性格をしっかり観察して、子供の特性に合った教え方をします。
高学年が行う応用練習や実戦につなげるための基礎を固める低学年の練習では、基礎体力を向上させながら、野球に必要な投げ方や捕球の仕方、バッティングの基礎を少しずつ固められるような練習メニューを工夫します。
そのためには、それぞれの練習メニューにゲーム性を加えるなど、野球をすることが楽しいと感じられるようにします。