少年野球のピッチャーでよく球速を上げるためにトレーニングさせたり、コントロールをつけるために球数を投げさせたりと投球フォームもまとまっていないのに練習をさせてるチームが多いような気がします。
確かに間違いではないのですが気をつけなければいけません。
少年野球時代のピッチャー経験というのは貴重であり、体を使ってボールを投げる感覚を身につけれる時代でもあります。
そこで今回は少年野球時代のピッチャーの投げ方や練習メニューをアドバイスしたいと思います。
ピッチャーが意識する投げ方
ピッチャーと聞くとキレイな投げ方でないといけないというイメージが付いていますがそんなことはありません。
ただ、明らかにおかしな投げ方では肩や肘、腰と様々な体の部分が故障する恐れがあります。
今から必要最低限の意識する投げ方のチェックをアドバイスします。
意識するチェックするポイント4つあります。
1つ目はボールをリリースする際に肘から出ているか、
2つ目はグローブの持ち手をしっかり利用しているか、
3つ目は手だけでなく体を大きく使って投げているか、
4つ目はリリースした際にしっかりと腕を振り抜いているかです。
この4つだけでも最低限意識できているかチェックはしましょう。
言ってしえまばメジャーリーグ風の投げ方をしようが大きく後ろに体重を乗せて投げる昭和の投げ方をしようがこの5つがしっかりしていれば見た目だけの問題であって関係ないのだと私は思います。
できればピッチャーだけでなく野手にも言えます。
野手でこれがしっかりできてる子供がいれば試しにピッチャーを経験させても良いと思います。
なぜこの4つなのか?
1つ目については肘から出していかないとボールのリリースが早くなり、肩や肘にかなりの負担がかかり、故障するリスクが上がるからです。
2つ目についてはピッチャーはグローブの持ち手で体が開かないように壁(タメ)を作ったり、体のバランスやボールのコントロールをつけます。
グローブの持ち手がしっかり利用できないと体が開き、肩や肘への負担が大きくなり、故障するリスクが上がります。
3つ目については体重移動もできていない投げ方で手だけで投げると肩や肘の故障のリスクが上がるのはもちろん、手だけで投げる投げ方が体に染み着き、修正するのに時間と労力が必要になるからです。
4つ目については1つ目、2つ目、3つ目ができない限り、腕を振り抜くことができません。
なぜなら腕を振り抜くということは体重移動をしながらグローブの持ち手で投げる瞬間まで壁(タメ)を作り、投げると同時にグローブの持ち手を体に引き込む事で体が回転し、そして肩から肘へと出し、壁(タメ)で作ったパワーをボールに伝えてリリースします。
それによりパワーをボールに伝え、リリースした後、腕を止めずに振り抜くことで肩や肘、体の負担を軽減します。
たった一つの練習メニューとまとめ
この4つのことをいっぺんに練習できるメニューが遠投です。
少年野球だと遠投はただ遠くに投げるということがありそうですがそうではありません。
ということで遠投のアドバイスですがまずは近距離からスタートですが1球目からパワーを入れずに投げ、1つ目、2つ目、3つ目を意識させ、徐々に離れていきます。
塁間を超えたあたりからパワーを入れていきます。
そして外野の定位置まできたら今まで投げてた以上に体を大きく使い、投げていきます。
そしてボールが届かなくなってきたら相手にノーバウンドではなくていいので助走をつけてボールをまっすぐ投げるより少しだけ上むきにパワーを使って投げてください。
戻るときも同じように投げてください。
塁間あたりまで戻ってきたら肩の弱い子でもノーバウンドで投げてください。
徐々に近距離なるにつれ、助走は無くして捕ってから早く投げることを意識してキャッチボールを終えましょう。
これを少年野球時代にしっかりとやっておくことでボールにも慣れ、体を使った投球フォームになり、ピッチャーに関して言えばマウンドから投げるので体重移動がしっかりでき、球持ちの長さや球速、コントロールが良くなることでしょう。