野球には様々な道具がありますが、そのなかでも守備用手袋は別になくてもいいもののように思えます。
基本的に手袋と聞くと真っ先に思い浮かぶのがバッターがよく着用しているバッティング用手袋です。
バッティング用手袋は、バットを握った時に滑りにくいしデッドボールで手に当たった時にも衝撃を吸収できるため直接当たるよりは怪我のリスクも減らせます。
しかし、守備用手袋はどうでしょうか?
手袋をしたままグローブをはめるとごわごわしてかえって捕りにくくなりそうな感じがします。
さらに布1枚挟むだけでグローブと手の密着感が薄れます。
そのため、少年野球において守備用手袋の着用を勧めるポジションは二つだけです。
それは、ファーストとキャッチャーです。
その理由をこれから説明していきたいと思います。
ファーストとキャッチャーに守備用手袋を勧める理由
ファースト、キャッチャーとそれ以外のポジションでの大きな違いは、捕球頻度に大きな差があることです。
ファーストは、内野ゴロが飛んできたらほとんど全てファーストへ送球されるため野手の中では最も捕球回数が多いと言えます。
キャッチャーに関しては、ピッチャーの投球全てを捕球しないといけないため選手の中では最も捕球頻度が高いです。
そのため、ファーストとキャッチャーのみ他のポジションの選手とはグローブの形が違いますし、皮の厚みも全然違います。
特にキャッチャーは、全力投球の球を受けないといけないので手がパンパンに腫れ上がることもあります。
私はキャッチャー出身なのですが、冬などは守備用手袋がないととてもじゃないけどボールを補球できないくらいに手が腫れ上がったことがあります。
運が悪ければ血行障害などを患うこともあります。
そのため、この二つのポジションの選手には守備用手袋を着用してもらいたいのです。
野手に守備用手袋は必要ない
野手といっても上記で述べたファースト、キャッチャー以外の話です。
野手はゴロを処理する時に素手に近い感触の方が捕りやすいので、出来たら素手でグローブをはめさせましょう。
捕球の練習をする際も手でゴロを転がしてやってグローブをはめずに素手で練習させるとボールをつかむ感触を掴みやすいためお勧めです。
まとめ
守備用手袋は、プロ野球選手でもあまり着用している人はいません。
守備の上手い選手ほど素手だったりもします。
上記で述べたようにファースト、キャッチャー以外は守備用手袋を着用しない方がいいでしょう。
あくまで捕球頻度の高いポジションの話であるということを最後にもう一度言っておきたいと思います。