試合などがほとんど行われない冬は、少年野球のオフシーズンにあたり、12月から3月までの冬季練習で、翌年のチーム力のレベルの違いにもつながります。
少年野球の冬季練習では、野球の試合に必要なテクニックのレベルアップをはかる練習ではなく、個々の少年たちの「運動能力アップ」に重点を置いた練習をすることが大切です。
ボールに触らない練習だけを行うのは、少年野球をしたくて集まった少年たちにとっては精神的にも、感覚的にも良くないので、基本となるキャッチボールは必須の練習です。
少年野球での冬季練習で効果が期待できる練習方法やトレーニングに対する考え方などを紹介します。
少年野球での冬の練習に行うべきトレーニングは?
少年野球での冬の練習に行うべきトレーニングには、基本となるキャッチボールを必須とし、俊敏性や機敏性を向上させるような練習方法を取り入れるべきです。
俊敏性や脚力の強化のためには、キャリオカステップと呼ばれる練習方法があり、横の動きと腰の回転を強化できる練習の一つです。
キャリオカのやり方は、二人もしくは三人でスタートラインに集まり、進行方向に対して横向きになり、足を肩幅くらいに広げて並びます。
キャリオカは、横方向に進み、進行方向に対して後ろにある左足を前に置いた右足の前からクロスさせてスキップし、上半身を左にひねり、連続して右足を進行方向へステップして元の体勢に戻します。
言葉で表現すると実際の動きが連想し難いため、ネットで「キャリオカステップ」と検索してトレーニングを紹介した映像を参考にされることをオススメします。
また、脚力の強化のためには、長距離のトレーニングではなく、短距離や中距離走で全力疾走する練習を反復します。
そして、もう一つは、バットを握った素振りやティーバッティングを意識的に練習量を増やすことが大切です。
少年野球での冬の練習でやるべきではないトレーニングは?
少年野球での冬の練習でやるべきではないトレーニングとして、長距離走や過度なウエイトトレーニングによる筋力強化が挙げられます。
骨格や筋肉が成長過程にある少年野球をする少年たちに、ダラダラと長い距離を走らせることは、持久力の強化の効果は薄く、過度なウエイトトレーニングも体への負担だけが大きくなります。
そのため、専門的な知識を有した指導者が付き添って練習が出来ない少年野球のチームでは、前述したような短距離や中長距離でのダッシュ練習や、ステップを活用した練習方法で、俊敏さや必要な筋力強化をはかり、反復練習で持久力の増進をはかった方が効果的です。
少年野球の冬場に行う練習方法
試合がほとんどない冬場の少年野球の練習では、選手一人ひとりの「運動能力アップ」にポイントを置いた練習メニューを構成します。
基本となるキャッチボールを必須とし、キャリオカステップ、短距離や中距離での全力疾走の反復練習、バットを持っての素振りとティーバッティングなどを練習メニューに構成することで、選手の俊敏性や持久力の向上につなげる効果が期待できます。