初心者の指導は、全く何も知らない真っ白の子供にゼロから教えていくということです。
もちろん何も知らないのですから出来なくて当たり前です。
指導していて言っていることが伝わらなくてイライラすることもあるでしょう。
しかし、相手は子供です。
物覚えは早いはずなので、最初は出来なくてもきちんと教えれば時間もかからないうちに覚えたり出来るようになったりするはずです。
初心者にさせる練習
初心者にまずはじめにさせる練習は、キャッチボールです。
投げ方やグラブの構え方などをまず見せて教え、やらせてみせましょう。
違うところがあれば手取り足取り修正してあげましょう。
スタート地点から間違ってしまうと後の修正に時間がかかります。
最初は、時間をかけてでも正しい形を教え込みましょう。
あまりに早い段階でノックなどに参加させてしまうと、後々基礎が出来ていないことの反動が来るはずです。
繰り返しの練習が退屈だからといって気遣ってノックなどに参加させてもいいことはありません。
焦らずじっくり反復練習をさせましょう。
しかし、ずっとキャッチボールだけというのもあまりに味気ないので1週間に1度でいいのでバッティングなどもさせてあげましょう。
バッティングなら最初はフォームが少々おかしくても後からいくらでも修正できます。
筋力がないので低学年のうちからフォームを固定するのは不可能です。
安心して思いっきり打たせてあげましょう。
間違いがちな守備の指導
キャッチボールも慣れてきてノックに参加できるようになったらゴロとフライの捕球姿勢を教えますが、ここで間違った指導をしやすいので覚えておきましょう。
ゴロが飛んできたらまず打球の正面に入るように指導する指導者の方が多いと思うのですが、これは間違いです。
正確には捕球する時だけ打球の正面に入っていれば良いのです。
例えば、ショートの位置でゴロを受ける場合にゴロが飛んできたら正面には入らずボールより少しサード寄りに位置取ります。
そして、そこから左に体勢をずらしながら捕球に移り、捕球にいった勢いを生かして送球します。
正面に入るのを遅らせるのは、正面からバウンドを見るとバウンドの高さがつかめないからです。
それを少し横にズレて斜めから見るとバウンドの高さが見えてボールにあわせやすくなります。
また、捕った勢いのまま送球できるため一石二鳥です。
まとめ
指導者同士で教え方を共有しておくのも大事なことで、初心者に教える際には特に連絡を密に取り合いましょう。