少年野球では、速い球をバシバシ投げられる子というのはあまりいません。
そこで大事になってくるのが、コントロールです。
2010年の高校野球の甲子園大会で優勝した現在広島カープで活躍されている中京大中京の堂上投手は、驚くようなスピードボールを投げる投手ではありませんでした。
常時130キロ中盤のボールを低めに丁寧に集めるピッチングでほぼ1人で決勝まで投げ抜いてきました。
つまり、スピードはそれほどなくてもコースにきちんと投げることができれば大量失点を食らう可能性は限りなく低いということです。
また、プロ野球でもコントロールの良い投手ほど良い防御率を記録しています。
では、少年野球においてコントロールを身につけさせるにはどうすればいいのか述べていきます。
コントロールをつけるためにフォームを固める
コントロールしたボールを安定的に投げるために大切なのは、同じフォームで投げ続けるということです。
意外とこれが難しく疲れてくるとどうしても肘が下がったり踏み出す足の位置がブレてきたりします。下半身の安定は、持続的なコントロールの安定に直結します。
しかし、まず1番最優先すべきはフォームを固定することです。
先頭打者からいきなりコントロールが定まらないようでは試合になりません。
なので、ピッチング練習で同じフォームで投げる練習をさせます。
変化球などはフォームが固まってから教えたほうがいいでしょう。
ストレートをコントロールして投げられるようにすることが1番大事なことです。
教え方としては、まず踏み出す足を毎回同じところに出すためにピッチング練習の前に1回自分のフォームでシャドウピッチングをしてもらい、その時に出した足の位置をスパイクで少し掘ってもらいます。
そうすると出した足がズレていた時に自分で気づくことが出来ます。
さらにキャッチャーの後ろからビデオで撮影し、自分で見てもらうのがいいでしょう。
ただ、時間を置いて見るのではなく、投げ終わった後すぐに見てもらい修正させましょう。
それを繰り返すことで徐々にフォームを固めていきましょう。
投げさせすぎに注意
フォームが固まっていないからといって何百球も投げさせることはしてはいけません。
まだ身体が出来ていない状態で何百球も投げさせることは怪我につながりかねません。なので、球数をあらかじめ決めておいて一球一球に集中させましょう。
ピッチング練習の他にもピッチャーには色々しなければならないことがあります。
下半身トレーニングです。上記で述べたように下半身の安定は、持続的なコントロールの安定に繋がります。
下半身トレーニングでは、長距離走や短距離走を織り交ぜながら、体重移動の練習なんかを取り入れると効果的です。
下半身の一部だけを鍛えるのではなく全体をまんべんなく鍛えられるようなメニューを考えましょう。
まとめ
ピッチャーは、コントロールが命なのでピッチング練習でフォームを固めながら下半身を安定させるトレーニングを取り入れましょう。
また、ピッチング練習では打者を立たせ実戦を意識した練習もしておきましょう。
しかし、無茶は禁物で無理のないトレーニングをコツコツ続けていきましょう。結果が出るのに時間はかかりますが、地道に続けることがコントロールを磨く近道になります。