試合中に何度かは行う牽制。
割と軽視されがちで、ふわっと牽制したりするピッチャーもいます。
しかし、バッターの打ち気をそらしたりきちんと牽制すればランナーをアウトにすることもできます。
そんな牽制ですが、少年野球ではボークの判定がプロに比べると割と緩いところもあります。
しかしながらやはり、きちんと静止していなかったり、踏み出し位置が中途半端になりボークになったりすることがあります。
そのため牽制の練習も投球練習の際などにしておかなくてはなりません。
牽制の際に意識すること
牽制で一番重要なのは、素早くターンしてベースへ送球することです。
そして踏み出す足はきちんとそのベースの方向へ向いていないといけません。
一塁への牽制が一番多いと思いますが、右投手の場合一塁への牽制は体を90度ひねって送球しないといけないため練習を積まなければなりません。
コツとしては、ターンの回転を利用して一塁へ送球することです。
ターンの途中から送球のモーションに入ると上手く送球することができます。
また、踏み出す足のステップの幅はセットポジションでの足幅と同じくらいにするのがベストです。
あまり踏み込みすぎるとタイムロスになってしまいます。
回転するときは、左足のつま先を軸に駒のように回転するようなイメージでターンします。
この意識を持って練習を重ねると上手く牽制が出来るようになるはずです。
牽制の練習の方法
この意識を持ちながら練習していくのですが、練習をする際にピッチャーの足元に白線を引いてからやると練習に意味が出てきます。
どういう線を引くかというとピッチャーマウンドに見立てた線を1mくらい引いて、その線の真ん中から垂直になるようにホームベース方向に2mほど線をもう一本引きます。
Tの形になればオッケーです。
そしてそのTの三塁側にセットポジションで構えます。
ホームに向かって引いた線にかかとを合わせるようにしたらそこから牽制に移ります。
踏み出す足は、マウンドに見立てて引いた線の近くに来るように踏み出します。
これなら自分が踏み出した足がきちんと一塁方向へ向いているのか1回ごとに確認しながら練習することができます。
線をバットにしても同じことができますが、踏んで転倒する恐れがあるためあまりお勧めはしません。
練習で怪我をしていたのでは何にもなりませんから練習は、安全に行いましょう。
まとめ
牽制が上手いピッチャーは、投球のリズムも良く牽制をリズムの一つに組み込みます。
テンポの良い投手ほど牽制が上手いイメージがありますので、自分のチームのピッチャーにもテンポ良く投げさせてみてはいかがでしょうか。