少年野球では、素人の子も多いので低学年になるにつれて基本練習の反復が必然的に多くなると思います。
また、高学年になってもまだ身体が出来ているわけではありませんから、基本の形やフォームをより確実なものにするために基本練習というものを大事にされていることでしょう。
しかし、子供達からしたら基本練習ほど面白くないものはありません。
特にベース間キャッチボールやベースランニング等の反復練習は、嫌いな子も多いのではないでしょうか。
やはり、子供といっても同じことを何回もする反復練習はしんどいだけで楽しくないと思います。
この段階で野球を嫌いになってしまってもいけません。
そこで、週1回でもいいので実戦練習を取り入れることをお勧めします。
出来ることなら2回したいところですが、時間的にもそれほど余裕はないでしょうから余裕があれば2回ということにしておきましょう。
実戦練習は野球の楽しさを教えるためにやる
実戦練習では、試合感覚を身につけてもらうことやケースごとの対応の仕方等を学ぶことも大切ですが、少年野球において何よりも大切なのは野球の楽しさを知ってもらうことです。
なので、1回から5回までというふうにイニングを限定して子供達だけで試合形式でやってもらうのが一番いいでしょう。
ノッカーとして指導者が参加してランナーを置いてという練習は子供達がノビノビとプレーできないのであまりお勧めできません。
大事なのは、自分たちで考えながらあまりプレッシャーの無い形で野球をやってもらうことです。
なので、自分たちでサインを決めてもらい自分たちの頭で考えて状況に応じたプレーをしてもらうことが重要です。
さらに、負けた方には罰ゲームをつけるのもいいかもしれません。
例えば負けたチームが勝ったチームの選手をおんぶして50mダッシュなんていいかもしれません。
少しキツいけど出来なくはないレベルのものに設定するのがいいでしょう。
指導者は何をするべきか?
サインを出さないでいいからといって指導者は座って見てるだけでいいかというとそうでもありません。
選手達は普段の緊張感とはまた違った雰囲気でプレーしていますから、そういったなかでどういったプレーを見せてくれるのか一人一人注意して見ておく必要があります。
もしかしたら、普段見せないような意外な一面が見れるかもしれません。
そして、手を抜いたようなプレーがあった時はもちろん叱る必要があります。
いくら野球を楽しむといってもヘラヘラ笑いながらやるのとは訳が違います。
締めるとこは締めていくべきです。
まとめ
実戦練習では、普段できないようなプレーをするチャンスでもありますし、選手自身が自分で気づけなかった弱点や特徴を見つけられるチャンスでもあるので効果的に取り入れていく必要があると思います。
また、指導者としてもそういった新しい発見をするチャンスでもあるのでしっかりと目を凝らしておくべきでしょう。