ピッチャーを育てていく上で1試合を1人で投げるという経験は成長していく過程では、必ず必要になってきます。
しかし、1試合を投げ抜くにはコントロールとスタミナ、そして抜くところで抜く投球術が必要になってきます。
完投する上で特に気をつけないといけないのが球数です。
肩は消耗品なので、可能な限り無駄な投球を少なくしたいところです。
足腰を鍛えて球数を減らそう
ピッチャーが1試合を通して投げるとなるとある程度思うところに投げられるコントロールが絶対必要になってきます。
そのコントロールがなければ、下位打線に対して抜いて投げることもできません。
ピッチャーの生命線は間違いなくコントロールであり、コントロールを安定させるための1番の近道が下半身の強化になります。
足腰が安定すると投球フォームの乱れも少なくなり毎回同じフォーム、同じリリースポイントで投球することができます。
コントロールの乱れは、投球フォームの乱れに原因があります。
そして投球フォームが乱れるのは、土台となる足腰の力が弱く持久力がないからです。
そのため、下半身の安定こそがコントロール強化への最大の近道となるのです。
完投の判断を下すポイント
コントロールの安定しているピッチャーにはもちろん完投してもらいたいのが指導者としての本音です。
しかし、仮にコントロールやスタミナを身につけたピッチャーに投げさせたとしても全部が全部完投というわけにもいきません。
コントロールが良くても打たれることはありますし、心理的な要因からストライクが取れなくなることだってあります。
途中まで良い投球をしていてもふとしたきっかけで崩れることなんてしばしばあることです。
特に経験の浅い小学生ならなおさらです。
そういった場面で指導者がどのような判断をするかによって選手の成長につながることもありますし、選手を潰してしまうこともあります。
そこで大切になってくるのがピッチャーの替え時です。
その時のランナーやアウトカウントの状況にもよりますが、明らかに流れが悪い時はさっさと交代させるべきです。
ズルズルと交代を長引かせると自信喪失にも繋がりかねません。
また、調子が良い時でも球数が多いなと感じたら交代させましょう。
小学生の野球人生は、あと10年、20年と続いていくのです。
まとめ
少年野球ではそれほどバンバン長打が出ることはありません。
失点のほとんどはエラー絡みです。
なので、投球数を減らすためにどんどんストライクをとりにいかせましょう。
打たれたら打たれたで、なんで打たれたんだろうと考えるきっかけにもなるでしょう。