少年野球で初めて野球をする子にフライの捕り方を教える際、捕球姿勢と落下地点への入り方を教えなければなりません。
フライはゴロとは違い、空を見ながらボールを追いかけるため自分が今どこにいるのか分からなくなりやすいためゴロよりも恐怖を覚える子が多くいるように感じます。
また、実際の守備では声をかけ合わないと守備同士で衝突してしまう恐れもあるため、怪我のリスクもあります。
そういったフライの指導をしていく上で注意すべき点と教えるべきことをここでは説明していきたいと思います。
フライ捕球の基本姿勢
フライを捕球する際は内野と外野はタッチアップの時を除いて、同じ姿勢で捕球します。
フライを見上げた時にグラブが目線の少し下にくるように構えます。
反対の手をグラブに添えるように出し、捕球後にすぐ送球の構えに移れるようにしておきます。
足は、グラブ側の足を半歩前に出し、半身の体勢をとります。
外野フライでタッチアップの際は、落下地点より少し後ろから助走をつけながら落下地点へ入り捕球します。
捕球したらその勢いのままランナーの進塁先のベースへ送球します。
また、太陽が出ていてフライが上がった時にボールと太陽が重なって見えなくなることがたまにあります。
その時は、グラブや帽子を使って太陽を隠しながら落下地点へ入りボールと太陽が重ならないよう自分が位置を変えて捕球します。
最後に例外になりますが、キャッチャーフライの際はフライが上がった瞬間マスクを外し、フライの行方を確認します。
もし、自分より後ろにフライが上がっていた場合は、落下地点に入ったらフィールド側を向いて捕球します。
自分より前のフライだった場合、バックネットの方向へ身体を向けて捕球体勢に入ります。
ボールを追いかける形で捕球に行くと落球のリスクが高まります。
フライの追いかけ方と声かけ
フライを追いかける時は、基本的にボールの上がった方向を確認したらボールから一旦目を切るのが上手い追いかけ方です。
ボールを見ながら追いかけるとベースにつまづいたり他の守備の選手と重なったりしてしまいます。
特に選手と選手の間に上がったフライの時は、捕れると先に思った方が任せろ!と声を出し、隣の選手を抑制します。
掛け声を聞いた選手は、任せた!と声をかけ、その選手の邪魔にならないように少し離れ、落球の際のカバーに備えます。
まとめ
フライの際に1番大事なのは、声かけです。
どちらが捕るのかはっきりさせないと全力疾走で衝突してしまうことになりかねません。
衝突によって病院に行くシーンはしばしばあることなので、普段の練習から声をかけあう習慣をつけさせておきましょう。