少年野球では、低学年に素人がいるのが当たり前で高学年と低学年のレベルに差があるため、人数の多いチームでは高学年と低学年に別けて練習しているところが多くあります。
しかし、僕のチームではたまに低学年の子達を高学年のチームの練習に混ぜて一緒に練習する時があります。
それは何故か?
その理由を今から述べていきたいと思います。
高学年のレベルを知る
僕が低学年の子達を高学年のチームに混ぜる一番の理由は、低学年の子達に高学年の高いレベルの練習を体感してもらうためです。
何事もそうですが、自分のレベルより一つ上のレベルにある環境で自分の身体を慣らすことは自分のレベルアップに直接的に関わってきます。
ずっと低学年のチームの中だけで練習しているとそのレベルに慣れてしまい、現状維持が続いてしまいます。
刺激を与える意味でもこの取り組みは重要なのです。
高学年チームの速さや強さにはじめはついていけないと思いますが、慣れてくると段々ついてこれるようになります。
しかし、ここで忘れてはならないのがあくまで普段の練習では高学年と低学年の練習は別けるということです。
その前提を踏まえた上で、次章以降を読んでください。
どういった練習に参加させればよいのか?
では、低学年の子達をどういった形でどういう練習に参加させればいいのか。
手始めに参加させたらいいのは実戦ノックです。
低学年の子達には、ランナーとして参加してもらい高学年の実戦レベルに慣れてもらいます。
最初は、ランナーがいる設定で1塁や2塁にランナーとして何人か配置し、もちろんバッターランナーとしても走ってもらいます。
同じ場面を何回か繰り返し、次はランナーの場所を変えて、ということを繰り返します。
低学年の子達が慣れてきたなと感じたらイニング形式にしてノーアウトランナー無しから始めてゲームと同じようにノックを打ち、走ってもらいます。
出塁した場合は、そのまま再開します。
何ヶ月かこれを繰り返し、ノックにも参加してもらうようにもっていきましょう。
はじめの頃は、指導者が何人か選抜してノックに参加させましょう。
それ以降は、日によって低学年の子達でローテーションしながら同じようにノックに参加させましょう。
そして、最終的にはバッティング練習にも参加させていきましょう。
そこまでたどり着くには1年くらいの期間を要すると思いますが、焦らず週に1回程度のペースでじっくりやっていきましょう。
まとめ
低学年の子達を高学年の練習に混ぜることでより良い練習にするために低学年の子達にも徐々に高学年の子達と同じレベルを求めていきましょう。
怠慢なプレイが見られた時には遠慮せずにどんどん注意しましょう。
低学年だからといって甘やかしていては高学年の子達の練習にならないということも覚えておきましょう。