近年の野球界は、肩や肘の負担を考えて先発投手の球数を制限するようになりました。
特にメジャーリーグがその問題に対しては熱心です。
1年で160試合以上をこなすメジャーリーグでは、ピッチャーの登板回数も多くなるため1試合の負担を減らしシーズンを通して活躍してもらいという考え方が定着しています。
また、先発、中継ぎ、抑えの役割がはっきりしているため先発投手は何回までとはじめから決められたりしています。
少年野球での球数制限を考える
少年野球は、だいたいの場合7回までなので完投したとしてもそれほどの球数になりません。
さらに1日に数試合こなすこともあったり、投手の数も限られているため出来るだけ完投させておきたいのが指導者としての本音です。
しかし、打ち込まれたりコントロールが乱れたりするとどうしても試合を壊さないように交代させるしかありません。
また、相手チームが粘ってくるバッターの多いチームだったら球数を投げさせられるような試合運びになってしまう可能性もあります。
試合を通してスコアラーと意思疎通を図り、球数を毎回気にしながら采配していきましょう。
先ほど1日に数試合こなすこともあると述べましたが、多くて3試合こなすときもありますから最低でも投手は5人は準備しておきたいところです。
1試合目に先発させて3試合目に先発というような使い方は出来るだけ避け、2試合登板させるのであれば、1試合は先発、もう1試合は中継ぎという使い方をしましょう。
投げすぎによる疲労と試合後のケア
試合後は、先発、中継ぎに関わらず必ずアイシングをさせるようにしましょう。
投げた後は、肩が炎症を起こした状態になっています。
その状態を放置しておくと怪我などに繋がってしまいます。
たまに温めるのがいいという人がいますが、逆効果なので覚えておきましょう。
炎症は、その周辺の筋肉にも影響を与えるため必ず冷やしましょう。
また、アイシングの前に軽くキャッチボールでクールダウンしておくと筋肉もほぐれ、急に冷やした時の痛みが少しは和らぐのではないでしょうか。
まとめ
日本球界でも近年、高校野球の投手が投げすぎということでメジャー関係者から批判の的にさらされることがありました。
若い才能を高校生のうちに潰してしまうのは勿体無いですよね。
もちろん優勝も大事なことですが、目先の勝ちよりも自分の将来をもっと優先させてあげられるような指導が根付いてくれればメジャーで長く活躍できる日本人投手が育つのではないでしょうか。