ティーバッティングは少年野球をはじめ、さまざまな段階の野球のバッティング練習として行われています。
ネットを身体の正面に張り、斜め前方からトスしてもらったボールをネットめがけて打つティーバッティングでは、ボールを引っ張ってしまっています。
本来なら、バットを構えた正面からトスを上げてもらうべきですが、このやり方はトスを上げる人は危なくてやってられません。
そんな状況の打開策として、バドミントンのシャトルを利用したティーバッティングの方法が羽打ちと呼ばれています。
甲子園に出場する多くの名門校や、プロ野球選手でも羽打ちは、練習メニューに取り入れられている一般的な練習方法です。
少年野球のバッティング練習として行われる羽打ちのメリットや、効果的なやり方などを紹介します。
少年野球のバッティング練習でシャトルを使うメリットは?
少年野球のバッティング練習でシャトルを使うメリットは、軽い羽の形状のため軌道が不安定な羽をバットに当てようとするため、ミートする瞬間まで目で追いボールを最後までよく見る練習となります。
ボールをミートポイントまでよく見れるようになることで、ミート力をアップできます。
しかも、野球のボールとは違い、屋内や狭いスペースでも比較的安全に練習できるのもメリットです。
自宅での自主練の際、野球経験がない親でも、羽打ちの練習のためにシャトルを比較的思ったところに投げやすいと思います。
また、野球のボールとは違い風の影響を受けやすいシャトルは、真っ直ぐだけでなく、さまざまに変化するため、羽打ちの練習を重ねると変化球への対応も可能となります。
少年野球のバッティング練習での羽打ちのやり方は?
少年野球のバッティング練習での羽打ちのやり方は、シャトルをボールの代わりに近距離から投げてもらい打つだけですが、より効果的にするために、次のような方法があります。
まず、シャトルをストライクゾーンの各コースに10球程度づつ投げ分けてもらい、シャトルの先端部のコルク部分を狙って打つようにします。
次に、シャトルを投げてもらう位置を、右斜め前、左斜め前、後方とそれぞれ10球程度づつ投げてもらい、さらに、正面からある程度の速いシャトルを投げてもらいます。
さまざまなタイミングでシャトルの先端部のコルクを狙って打つ羽打ちを繰り返すことで、スイングの安定と変化への対応が身につけられます。
まとめ
野球のボールの代わりにバトミントンのシャトルを投げてもらい打つ羽打ちは、メジャーリーガーの青木選手や井口選手などをはじめ、甲子園名門校の多くでも練習に取り入れられている一般的な練習方法です。
ボールとは違い軌道が変化しやすいシャトルの先端部を打とうとする羽打ちは、ミート力をアップする技術面での効果に加え、屋内や狭いスペースでの練習も可能にする利点もあります。
素振りの延長として行う羽打ちでは、思いっきり振り切ることができ、ボールを使ったトスバッティングなどとは違う効果が期待できます。
羽打ちの反復練習を継続して行えば、ミート力を確実に向上させることができ、少年野球で練習メニューに加えれば、子供達にとっては、普段とは違う感覚にゲーム性を感じられる練習となり、集中力をあげる効果も期待できます。