キャッチャーは野球において扇の要であり、一目で全体が見渡せる唯一のポジションです。
なので、野手への指示は全てキャッチャーがします。キャッチャーが自信なさそうにしているとピッチャーも野手もとても不安になります。
また、相手からしても付け入る隙が出来たと思われてしまいます。
気持ちの面で相手チームに有利に立たれると試合運びがやりにくくなります。
試合の後半までズルズルと悪いムードを引きずってしまうかもしれません。
キャッチャーというのはそれほど重要なポジションなのです。
自信が無くても自信を持って声を出させる
少年野球では、キャッチャーがよく声を出している光景を練習試合なんかで目にします。
強いチームのキャッチャーほど野手やピッチャーへの指示をはっきりと大きい声で出していてチーム全体が締まっている印象を受けます。
キャッチャーが自信に満ち溢れていると相乗効果でチームまで自信に満ち溢れて見えてきます。
ご自分のチームのキャッチャーにももちろんそういう風になってもらいたいと思います。
しかし、いきなり自信を持って指示を出せと言っても無理があります。
キャッチャーが出す指示というのは、日々の練習の積み重ねによる成果なのでキャッチャーに指名した子には、日頃の守備練習から大きい声で指示を出す訓練をしましょう。
間違ってもいいからとにかく指示を出させます。
ボールファースト!バント警戒!その時々に応じて出す指示は違います。
そして、大事なのは指示を間違えた時に周りの野手がそれを笑ったりバカにしたりするような雰囲気を無くすことです。
そういった雰囲気があるときは遠慮なく怒り飛ばしましょう。キャッチャーの自信を無くさせるようなことは絶対にさせてはいけません。
試合中、守備の指示は極力出さない
練習での訓練を積んでいくことも大事ですが、やはり実戦で指示が使えなければ意味がありません。
そこで、監督やコーチとしては守備位置の指示やピッチャーの配球の指示などは極力出さないようにしてください。
キャッチャーに考えさせてあげることがより正確な指示に繋がるのです。
そして、その経験を積むことによってキャッチャーが徐々に自信をつけていくこと請け合いです。
まとめ
少年野球は別に負けたって終わりではありません。
まだまだ未来があります。試合に勝とうが負けようがあまり関係ありません。
大事なのは選手に任せて自ら考えプレーさせてやるということです。
指導者が何でもかんでも口出しをすると、選手の成長を妨げてしまうということを覚えておきましょう。