少年野球の試合では、ピッチャーに結構球数を投げさせることがあります。
特にエースは、1日に2試合投げていることもあります。
若いからということと、良いピッチャーに極力投げさせたいからという理由でエース一人の負担がとても大きくなるのです。
しかし実際は、それによって肩や肘へかなりの負担がかかっているのです。
そのため、普段の投球練習から球数を意識しながら指導していく必要があります。
1日に投げさせてもいい球数
少年野球での1日に投げさせてもいい球数は、ガイドラインによって定められており、それによるとだいたい80球前後となっています。
さらに球数によってその後の肩を休める休息期間が必要になってきます。
最大で3日から4日休息期間が必要になります。
平日練習を行っているチームであれば、試合の次の練習では軽めの投球練習程度で済ませ、全力では投げさせないようにしましょう。
休日祝日しか練習を行っていないチームなら平日丸々休ませられるので、二日くらい連続で投げさせても問題ないでしょう。
ただ、試合の次の日はどんな状況であっても必ず休ませましょう。
公式戦が連日続いてどうしても仕方ない場合は、空いている時間でなるべく肩や肘を休ませ投球練習も控えましょう。
もちろん試合後のアイシングはきちっとしてください。
アイシングをするとしないとでは、肩への疲労の残り方が全然違います。
投げた後は、肩が炎症を起こした状態になっているので冷やしてやることで炎症を抑える効果があります。
炎症をそのままにしておくと炎症が広がり、肩を痛める原因となります。
投球練習が出来ない時はシャドウピッチングをさせよう
試合の翌日などで投球練習が行えない場合は、タオルを持たせてシャドウピッチングをさせましょう。
これならボールを投げるわけではないので肩への負担はかかりません。
さらに試合後だからこそ、フォームを修正しておきたいといったこともあると思います。
録画したビデオなどを見返しながら悪かったところはフォームの修正などを入れながら次に活かすようにしたいですね。
まとめ
フォームが固まっていないからといって投球数を増やしてフォームを固めようという考えは、将来のことを考えるとあまりオススメはしません。
小学生では、まだ身体が出来ていませんからまずは無理のない練習をすることが大切です。
また、小学生のうちからフォームが完全に固まっているような子はいません。
ある程度のフォームのバラつきを少なくするくらいの意識で指導した方がうまくいくと思います。