少年野球に参加する子供たちの多くは、バッティングの基本となる練習といわれる素振りが、単調でつまらなく感じるため嫌いです。
子供達にとっては、バットを持って繰り返し振る素振りよりも、飛んでくるボールを打つ方が楽しく感じるのも無理からぬことだと思えます。
そのため、低学年の子供がボールやバットになれる練習を始めた初期の段階では、素振りを無理強いするよりは、実際に打たせてみることも大切です。
とはいえ、ボールが打てるような感覚を味わえ、本格的な練習につなげる段階をコーチが見極めれば、正しい素振りのやり方を教えてあげるべきです。
少年野球での素振りの目的と効果には?
少年野球での素振りは、ボールを打つために使うバットを自分の身体の一部として自由に扱えるために行います。
バットを自由に振ることができるようになれば、素振りの回数を重ねることでバットのスイングスピードを上げることができ、ボールを打つ瞬間に大きなパワーを加えることにもつながり、強い打球や飛距離を伸ばすことが可能になります。
また、素振りには、バッティングの理想とされるフォームとどこに違いがあり、どこをどう直せば良いかといったフォームチェックにも利用できます。
さらに、少年野球に参加する子供たちの身体が成長するにつれて変化するバッティングフォーム作りにも、素振りは必須の練習です。
少年野球での正しい素振りのやり方は?
少年野球での正しい素振りのやり方には、まず、素振りに適したバットを選ぶことから始めます。
プロ野球の選手たちは、マスコットバットと呼ばれる通常のバットよりもかなり重いバットでスイングやフォームの確認のために使用しますが、筋力がついていない小学生には、あまりに重いバットはフォームを崩したり悪影響があります。
そのため、少年野球の素振りで使うバットには、通常のバットよりも少し重めのバットを選びますが、しっかり振れる重さのバットにすることが重要です。
少し重めのバットで素振りを行う際には、バッティングフォームやスイングで課題とするポイントを決めて、バットを振ることが大切で、正しい素振りのやり方になります。
例えば、ヘッドの位置に注意した素振りの場合には、脇の開きに注意しながら行い、バットスイングと腰の動きの連動を意識するのであれば、鏡をみながら腰とバットの位置を確認しながら行います。
つまり、少年野球での正しい素振りのやり方は、バッティングフォームを固めるために課題をもってバットを振ること、そして、バットのスイングスピードを上げるために、ある程度の回数繰り返すことです。
少年野球での正しい素振りでフォーム固めとスピードアップを!
少年野球での素振りは、バッティングフォームを固めること、そして、バットのスイングスピードを上げる二つの目的があります。
バッティングフォームを固めるためには、ボールを打つために使うバットよりも少し重めのバットで、ゆっくりした動きでポイントとなる箇所を確認しながら行います。
その際、それぞれの選手が課題とするバッティングフォームのポイント意識した素振りが、正しいやり方につながります。
また、バッティングフォームがある程度固まれば、反復練習してスイングスピードを上げられます。