少年野球では、成長の度合いを測るために1年に1度体力テストを行います。
タイミングとしては冬場を乗り越えて体力のついた春に行うのがいいでしょう。
体力テストの内容
体力テストの内容は、チームによって色々あると思います。
鉄板メニューといえば50m走、遠投、シャトルランが挙げられます。
その他にも長座体前屈や腹筋、垂直跳びなどのメニューを設けてもいいと思います。
選手の全体のバランスを知るうえでは、体力テストの項目は多いほうがいいかもしれません。
野球でみたい能力は、肩力、瞬発力、持久力です。
そういった能力をみることが出来れば種目はある程度問いません。
チームの全員が体力テストを行うとなると全種目行うのにかなりの時間がかかるので土日のどちらからの時間がとれる日に行いましょう。
しかし、体力測定の結果が全てとは言えないので結果の活かし方を間違えずに有効活用しましょう。
体力テストの活用法
体力テストの結果をうけて指導の仕方にも変化をつけていかなければなりません。
そしてやってはいけないのが、その結果だけを参考にして打順や守備位置を決めてしまうということです。
打順や守備位置によって足の速さや肩の強さだけでは補えない部分もあります。
例えば、足が速いから1番や2番を打たせるというのは安易な発想です。
1番打者は出塁率の高さが求められます。
その中に足の速さという要素があってもいいと思いますが、1番必要なのは何としてでも塁に出る能力です。
塁に出るためには、ヒットを打つ能力、四球をとれる選球眼と粘り強さが必要です。
2番打者には、クリーンナップに得点圏で打順を回すという役割があります。
そのため、ランナーを次の塁に進めるための進塁打を打つバットコントロールやバントの技術、また自らも出塁する能力が求められます。
守備でも同じで、例えばセンターに求められるのは足の速さだけではありません。
キャッチャーの構えたコースや打順、打席の位置によって1球毎にポジションを変えたりすることが出来る洞察力や打球まで最短距離で走る能力が必要になってきます。
ただ単に足が速いからという理由だけでは、打順やポジションは決められないのです。
そのため、足が速い選手にはそれを活かすためのトレーニングが必要になってきます。
先程言ったポジション毎での洞察力、盗塁のスタートを切るタイミングを養うトレーニングなどです。
肩が強い選手ならば捕ってから送球までの動作を早くする練習や送球のコントロールをつける練習があります。
まとめ
それぞれの選手の特性を知った上で、じゃあどういう練習が必要なのかというのを考えていくのが指導者の役目です。
結果だけで選手を判断するというのは指導者の怠慢です。