少年野球に限ったことではないですが、野球の試合では守備の前にピッチャーが何球か投球練習をすることが許されています。
そこでの投球練習では、相手チームの目の前での投球練習となりますのでもちろんバッターもフォームを見て素振りが出来ますから相手にとったらタイミングを合わせるのにはもってこいの機会です。
そのためピッチャーとしてもいつも通りの投球練習ではなく何かしらの工夫を凝らせば試合中での対戦に優位に活かせるということを意識しておきましょう。
イニング前の投球練習で出来る一工夫
一工夫といってもイニング前の数球の投球練習で出来ることはかなり限られてきます。
いきなり違うフォームで投げたりするのではありません。
変えられるのはスピード、投げる間合いです。
特にスピードは、変化をつけるのが容易なためスピードを変化させながら投球練習を行うことは非常に有効な手段です。
投球練習の間に全力投球をするのはせいぜい1球で良いでしょう。
あとは、7、8割くらいで肩を温める程度で良いでしょう。
試合中のストレートはだいたい全力投球なので、バッターからすれば全力投球のボールにタイミングを合わせておきたいはずです。
そのため全力投球のストレートは極力見せておきたくはありません。
初めて対戦するチームならなおさらです。
マウンドの相性を確かめよう
投球練習の際に大事なのは、そのマウンドとの相性がどうなのかを確かめることです。
グランドが変わればもちろん土の硬さや周りの景色も変わります。
いつも投げているマウンドとは全然違って当たり前です。
そのため早くそのマウンドに慣れる必要があります。
周りの景色を見てしまうとキャッチャーまでの距離が遠く感じたりしてしまうため、投げる直前に周りの景色を見るのはあまりお勧めしません。
投球のセットに入ったらキャッチャーだけを見て投げるのがコツです。
ロージンバックを使おう
投球練習とは関係ないのですが、滑り止めでよくピッチャーが使うロージンバックは必ず一人に一つ持たせておきましょう。
あの白い粉が入っている袋です。
そんなに高くないので部費で買ってあげましょう。
少しでもコントロールミスを減らすためにもロージンバックは有効です。
また、地面に置くのではなくポケットに入れて持たせましょう。
地面に置くと土がついて滑り止めの効果が薄れてしまいます。
まとめ
試合中の投球練習は、普段の投球練習とは違うということを意識させる必要があります。
よく試合では練習のようにと言いますが、投球練習の時だけは違うということを覚えておきましょう。