少年野球における下位打線のバッティング方法

打撃・バッティング練習メニューと指導法 (2)_R
皆さん、下位打線といえばどういったイメージを持つでしょうか?

すぐに思い浮かぶのが、打てない子が配置される打順だというイメージだと思います。

少年野球では、特にその傾向が強いと思います。もちろん、打席が回ってくる回数が明らかに上位打線に比べると少ないですから打力の低い子を配置するのは当然の策かもしれません。

実際問題、試合中に攻撃の構想を立てる際には下位打線での得点はあまり計算に入れないでしょう。

しかし、下位打線といえどバッティング方法によっては上位打線にランナーを残せる状態が作れます。

ここでは、下位打線向けのバッティング方法をお教えします。

kid-baseball336×280




下位打線のバッティング方法

下位打線において一番大事なのは、フライを上げないことです。

バッティングが苦手でも足の速い子はいるでしょうから毎打席ゴロを転がすことができたら出塁率を上げることができます。少年野球ですからエラーや悪送球なんてよくあることです。

では、ゴロを打つためにはどうすればいいのか?

まず、グリップを一握り分ほど余らせて持たせます。

こうすることで非力な子のスイングスピードが少しですが速くなります。

さらにスイングをするとき、ボールに対して最短距離でバットが出るので大振りを防ぐことも出来ます。

打席に立った時は、相手投手を見下すように視線の位置を意識させます。

そうすることで高めのボール球への反応が少なくなります。

これらのことを実践してもらい肘の位置より低いストライクボールだけを狙ってセンター返しの強いゴロを意識してもらえば、それだけのことでもゴロが打てる確率が上がると思います。

また、打席に立った時にホームベースに近づいて立つという方法も有効的です。

何故ならピッチャーからしたらベースの近くに立たれるとデッドボールを意識して投げにくいからです。

それだけで、フォアボールやデッドボールの確率も上がります。

下位打線における役割

下位打線といっても選手の特性によって打順をきちんと決めなければなりません。

まず、7番バッターには打率が下位打者の中でも一番高い子を選出しましょう。

なぜ打率かというと、クリーンナップの返し損ねたランナーがまだ残っている可能性があるからです。

なので、チャンスの強さもある程度は加味する必要があります。

8番には足の速い子を配置しましょう。8番9番で相手ピッチャーに揺さぶりをかけて動揺を誘いたいところです。

なので、9番にも足の速い子を置きましょう。

もし、足の速い子がいなければバントの上手い子を置いてください。

もし、8番打者が出塁出来た時にスコアリングポジションにランナーがいる状態で上位打線に回したいのでバントが上手い子は9番で重宝してください。

まとめ

少年野球では、必ず1人くらいはセンスのある子がいます。

そういったセンス溢れる子はだいたい1番か3番で起用します。

何故ならたくさん打順が回ってくるからです。

その子によりチャンスの場面で回せるかどうかが得点力の鍵になってきますので、下位打線を軽視することなく力を入れて指導していくことがチーム力強化のポイントになるでしょう。

kid-baseball336×280




kid-baseball336×280




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする