少年野球のマウンドの距離はボーイズリーグやリトルリーグによって異なりますが、だいたいの場合は小学生では14mから15mが基本になってきます。
高校野球になると18.44mになります。
これが大人の野球の基本的な距離になってきます。
少年野球では、これよりも距離が近いためバッターの体感速度も少し速く感じます。
大人の距離での120kmが小学生の距離では130km弱くらいに感じられるのではないでしょうか。
これは、ピッチャーが投げた時の初速とキャッチャーが捕球する時の終速の差が距離が短いことによって少なくなるからです。
ピッチャーの調子によって感じる距離の違い
実際のマウンドの距離は決まっていますが、ピッチャーは調子の良し悪しによって距離は変わらないはずなのにキャッチャーが遠かったり近かったり感じることがあります。
調子のいい時はキャッチャーが近くに感じるし、調子の悪い時はあれ?こんなに遠かったけと感じることがあります。
調子の悪い時は、メンタル面に問題を抱えている場合が多いです。
打たれるかもしれない、ストライクが入る気がしないといった心理状態に陥ってしまうとどうしてもホームベースが遠く感じてしまいます。
すると腕の振りも鈍くなりスピードが出にくく甘いボールがいきやすくなってしまいます。
一つだけホームベースまでの距離を少し近く感じさせる方法があるとすれば、投げる前に外野の方向をしばらく見てから投球に移ることでしょうか。
遠くを見てからホーム側を見ることで、目の錯覚で近くに見える現象です。
何も策を講じないよりかはいいかもしれませんので、実践させてみてください。
調子が悪い時の投球
しかし、それでもまだホームベースまでの距離が遠く感じるのであれば調子の悪い時の投球術を身につけさせましょう。
まずは、気持ちの持ち方を改めさせるところからスタートします。
1回ネガティブなモードに入ってしまうとどうしても負の連鎖でズルズルと悪い方向に考えてしまいがちになってしまいます。
なので、無理矢理にでもポジティブに考える癖をつけさせましょう。
指導者としても怒るばかりではピッチャーがネガティブになってしまいますから褒めることも忘れないでください。
打たれてもいいんだよと言ってあげるだけでも気が楽になるかもしれません。
次に腕を思いっきり振ることを言ってあげましょう。
調子の悪い時は、どうしても置きにいってしまい腕の振りが鈍くなります。
なので、少々のコントロールはいいから腕を思いっきり振るように言いましょう。
まとめ
指導者としてピッチャーのメンタルケアをきっちりしてあげて、調子が悪くても試合を作れるようなピッチャーに育ててあげましょう。